ドアのアンダーカットってなんですか?

昔はドアには敷居が付いていたものですが、いまは、ドアに敷居が付いているタイプは無くなってきました。
床の段差をなくすためが大きな目的ですが、見た目もすっきりしていていいものです。

ドアと床との間にはすき間を作りますが、これは、ドアの傾きによってドアが床に擦れるのを防ぐためですが、このすき間を大きくしたものをアンダーカットといいます。

最低でも10mm以上のすき間を作りますが、この目的は室内の換気を考えたものなのです。
換気扇の数を少なくして、1カ所で複数の部屋の換気を行えるように空気の流れを作る目的で、ドアの下のすき間を大きくしています。
建築基準法ではシックハウス対策のため、24時間換気を義務付けており、アンダーカットが普及してきました。

アンダーカットドアによる家庭内事故が増えています

シックハウス対策として行われているアンダーカットですが、思わぬ危険があることが分かってきました。

東京都が2009年12月に行った調査によると、

  • ドアでひやりとしたり子供がケガをした・・・27%
  • 実際に子供がケガをした・・・16%

こんな結果が見えてきたそうです。

10mmぐらいのすき間は、大人の指は入りませんが、幼児や子供の指なら入ってしまう寸法です。
爪をはがしたり、足の皮がめくれたりといったことが起きており、東京都ではパンフレットを作って注意を呼びかけています。
インターネットでもダウンロードできるようになっています。
幼児の身の回りの事故防止ガイド(東京都)

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