10年保証の範囲はどこまでなんですか? 説明を聞いてもよくわからないのですが・・・

10年保証の対象となるのは大きく分けて

  • 構造耐力上主要な部分
  • 雨水の浸入を防ぐ部分
の2種類あります。「構造耐力上主要な部分」については、あまり誤解は無いようなのですが、よく間違われるのが「雨水の浸入を防ぐ部分」です。

構造耐力上主要な部分とは、具体的には以下の部分をいいます

まず、構造耐力上主要な部分についてはおさらいをしておきましょう。

  • 基 礎
    木造の場合には地面から立ち上がっているコンクリートの部分、および地面の下に埋まっているコンクリートの部分、表面に塗ったモルタルは含まれない
  • 土 台
    基礎と上部の構造体とをつなぐ部材

  • 床の骨組みのこと、通常は目で見ることは出来ない
  • 横臥材
    大引き・梁・胴差・桁などの水平の構造部材、これも通常は目で見ることは出来ない

  • 上にある構造部材を支持する、垂直の部材
  • 斜 材
    スジカイと呼ばれる、斜めの部材
  • 小屋組
    屋根の骨組み、通常は目で見ることは出来ない、天井に点検口があると、そこから見ることが出来る

雨水の浸入を防ぐ部分とは、屋根や外壁と考えていいのでしょうか?

問題となるのが、雨水の浸入を防ぐ部分です。

屋根や外壁と開口部が対象部位になるのですが、実際に雨漏れが起きた場合には保証が適用されますが、外壁にひび割れがおきたとか、外壁がボロボロになったというのは、保証の対象にはなりません

雨水の浸入を防ぐ機能は、実は外壁が持っている機能ではありません。外壁を張る前におこなう防水・透湿層の施工によって雨水の浸入を防いでいるわけです。
その為、外壁がボロボロになったからといって、必ずしも雨が漏るわけではありません。だから、外壁のボロボロは10年保証にはならないのです。

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