リフォーム工事には10年保証がありますか? ときどき質問されますが・・・・・

リフォーム工事には、基本的に保証はありません。工事を行う会社によっては保証を謳うところもありますが、一般的には保証はない! と考えて下さい。

ただし、平成22年が始まった、リフォーム工事保険に加入すると、主要構造部のリフォーム工事や屋根の葺き替え工事などは5年、それ以外は1年の保証がつくことになりますが、保険に加入したからといって『なんでもかんでも保証してもらえる』というものでもありません。

リフォーム工事には保証ができない理由があります。

たとえばクロスの張替えをしたとします。
クロスは、張った時には接着剤がまだ乾いていません。時間がたつとすこしずつ乾いていくのですが、急激に乾かしますとクロスは収縮して、継ぎ目の部分が目立つようになります。

新築工事では、養生期間を適性に設けたりして、このような材料の性質によっておこるトラブルを防ぐことができるのですが、リフォーム工事では、お客さんが生活しながら行われることがほとんどです。

冬の寒い日に工事を行い『養生のために暖房は入れないで下さい』とも言えません。注意はしてもらいますが、新築工事のように完全に管理された中で、工事を行うことはできません。

また、クロスの張替えをやった後に、壁にひび割れがおきることもあります。
この原因には、リフォーム工事の施工方法に関係するものと、もともとの下地が影響するものとがありますが、どちらが原因かを正確に判別することは難しいことなのです。

そのため、保証をするには下地からリフォームを行う必要がでてきたりします。
クロスの張替えを行うのに、下地の石膏ボードを張替えるという人はあまりいないと思います。何故なら、工事費用は3倍以上にもなってしまいます。

原則的には、リフォーム工事には保証はありません。
ということを覚えておいて下さい。

過去に、増築した住宅の基礎が沈下して、紛争になった例がありますが簡単には解決できません。
保障保険に入っていても同じです。最終的には民事訴訟にまで発展します。
リフォーム工事は、より慎重に業者選択と工事の方法や内容を検討する必要があります。
リフォーム工事の契約前に相談して下さい。

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