住宅の耐用年数って何年ぐらい?

住宅の耐用年数は、よく『25年で建替えが必要』などと言われたものですが、25年の根拠は・・・すき間があいて寒くなってきたり、土台や柱などが腐ってきたり、軟弱地盤に対して何の対策もしなかった為に床が傾いたりといったことが原因だったと思います。

しかしながら、昭和56年頃から始まった通気層工法の普及によって、住宅の耐久性は高くなってきていますし、昭和56年の建築基準法改正によって、地盤に対する強度的な検討や対策も行われるようになりましたので、現在建てられる住宅は以前と比較すると耐用年数は長くなっています。

通気層工法の提唱者である、室蘭工業大学の鎌田先生と以前お話しした時に、「耐用年数は50年はいける」と言っておられたように記憶していますが、なんせまだ50年経過した住宅が無く、「きちんと施工した住宅であれば50年は大丈夫でしょう」といった表現しかできませんが、昭和56年以前の『中途半端な断熱住宅』よりは、間違いなく耐久性は高まっています。

現在、国の施策として長期優良住宅の普及促進が行われいますが、200年住宅のキャッチコピーでスタートしたものです。
住宅工法としては、200年住宅と言ってもいいようなものも現実に提供されており、環境問題や資源問題などを背景に住宅の高耐久性や長寿命化がますます図られることになっていきます。

そのような流れがあるのに、間違ったリフォームによって住宅の寿命が縮んでしまうといったことも起きていますので、あくまでも、正しい施工方法によって建てられた住宅、リフォームされた住宅・・・という条件付で、50年以上は期待できると思います。

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