晴れているのに雨漏れのような現象がおきてしまう不思議について
晩秋ともなると、外気がたいへん冷たくなる日があります。しかも湿気が多いときなどに不思議な現象がおこることがあります。
24時間換気が義務付けされて、機械換気を設置しているお宅が多くなっています。
ある日相談依頼の電話がありました 『天井からポタポタ水が落ちてくる、雨が降ってもいないのに』
お伺いすると、天井に設置された換気口(排気口)のグリルから水がしたたり落ちています。
グリルを外して換気ダクトの内側からか外側からかを確認します。
外側から水が滴っている場合には雨漏れの可能性がありますが、ダクトの内側から滴っている場合には結露であることがほとんどです。
水蒸気をたっぷり含んだ室内の空気は換気ダクトを通って外へ排出されていますが、外気が冷たいと金属製のダクトパイプは冷やされて、ダクト内に結露がおこることがあります。
換気ダクトは水平に設置されていることはなく、室外側に勾配がついていると結露水は室外に流れ出ていきますが。勾配が逆に室内側になっていると、室内に逆流してきます。
対策としては、換気ダクトの勾配を変えてあげる、それが不可能だったら、室内の湿度管理を普段からやっておかないとなりません。
わりあい多いのが『普段は換気扇のスイッチを入れてません』というお宅です。
現在使われている換気扇は、消費電力がすごく少なくなっています。24時間運転でもわずかな電気料金ですから、換気は充分に行うようにして下さい。