外壁や屋根の塗替えをするのですが、どんな塗料がいいのですか?
おおよそ10年サイクルで外部塗装のメンテナンスが必要ですが、外壁や屋根に使う塗装の種類にはいくつかあります。
塗料には
- 顔料
- 樹脂
- 添加剤
- 溶剤
現在よくつかわれる外部塗装の種類を樹脂別にすると
- アクリル系
- ウレタン系
- シリコン系
価格は アクリル系 < ウレタン系 < シリコン系 の順で高くなり
耐久年数も アクリル系 < ウレタン系 < シリコン系 の順に長くなるのですが、アクリル系とシリコン系の耐久年数の差は、およそ6年くらいです。
耐久年数は、日のあたり方や風当たりによって変わりますので、すべての面が同じ耐久年数をもつことはありません。
アクリル系の塗料だと、5年ぐらいで塗膜の劣化が見られるものもありますし、8年ぐらいまでもったケースもあります。
塗替えの頻度を考えると、耐久年数の長い方がいいのですが、あまり長いのも考えものなのです。
と言いますのは・・・・・外壁サイディングでは必ず使われている、シーリングの耐久性は、おおむね10年ぐらいになっています。
仮に最大で14年ぐらいの耐久性のあるシリコン系を使っても、先にシーリング材の方が劣化してしまうので、メンテナンスが必要になってしまいます。
そこで、シーリング材の耐久性に合わせた、塗料の選び方をお勧めしています。
廻りを住宅で囲まれた住宅地の中ほどに位置するお宅であれば、アクリル系で充分ですし、山や海が近くて強い風にさらされるようなところであれば、シリコン系を、冬の時期だけは強い北風にさらされるといったお宅には、ウレタン系を・・・とこんな具合です。
耐久性が高いからと言って、シリコン系を勧める塗装業者が多くなっています。高い材料を使っても、結局は10年後にまた塗替えになるのでしたら意味がありません。塗料の耐久性だけを考えてもダメですよ!
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