ガルバリウム鋼板の外壁は長持ちしますか?

住宅建築家が設計した住宅のデザインが、ハウスメーカーや工務店でも取り入れるようになり、いまや一般的な外壁材として使われているのが、ガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛の合金を鋼板にメッキしたもので、一般的にはアルミニウムの含有量は55%と日本工業規格 (JIS) で決められています。

ガルバリウム鋼板は高い防食性(錆びにくい)があり、耐久性がある材料として評価されていますが、メッキが無い部分=切断面は、通常の鋼板と変わりありません。そのため外壁材として使った場合に、切断面の処理や納まりによっては切断面から腐食していくことも考えられます。

定期的なメンテナンスは必要で、およそ10年ごとの表面塗装は行った方がよいと思います。

外壁材は防火性を要求されることがほとんどですが、ガルバリウム鋼板は不燃性はありますが、防火材料ではありませんので防火性能をもたせるために、内側に石膏ボードを下貼りするのが一般的です。

石膏ボードは火には強いですが水には弱い、という欠点があります。そのため、耐水性のある石膏ボードを使うことが一般的です。

ですが、水に強いとはいってもしょせんは石膏ボードですので、ガルバリウム鋼板の納まりには注意を要します。
普通、外壁材料の納まりは、内側に水が廻ることを前提に考えます。仮に水が外壁材の裏側に廻っても、壁体内に侵入しないで外部に流出すような納まりにします。

ガルバリウム鋼板の場合には、この点をより入念に納まりを検討し、しっかりした施工を行わないと、せっかく耐久性のある材料を使っても、外壁の内側が腐ってしまうようなことでは意味がありません。

そのため、ガルバリウム鋼板の外壁が長持ちするかどうかは、施工方法によって異なるのです。

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